Aave、コインベースによるラップドビットコイン「cbBTC」の統合を検討
Crypto Troll
DeFiレンディングプラットフォームのAaveは、大手取引所コインベースが提供予定のラップドビットコイン「cbBTC」を、V3プロトコルに統合する提案を検討しています。
DAO proposal to add @coinbase‘s cbBTC on Ethereum and @base to @aave V3 upon launch. Aave has become the preferred protocol for supporting Tier-1 asset launches. https://t.co/awQ22efItT
— Stani (@StaniKulechov) September 11, 2024
Aave Chan Initiative(ACI)からの提案は、cbBTCをBaseネットワークとイーサリアムメインネットの両方に接続することを目指しています。この計画には、流動性を促進し採用を促進するためにAave Meritプログラムから資金提供される3か月間で15万ドルのインセンティブパッケージが含まれています。
提案では「大手中央集権型取引所と主要なDeFiプロトコルの間のこの相乗効果は、より多くの主流ユーザーをAaveに引き付け、プラットフォーム全体の成長と採用に貢献する可能性がある」と述べています。
この提案はコミュニティで賛否両論を巻き起こしており、広範な採用に向けた一歩として評価する声がある一方で、懸念の声も上がっています。
懸念の一つとして、cbBTCが主にコインベースによって主に管理されるという点が挙げられており、これは資産の信用度に関わる単一障害点となり、リスクをもたらす可能性があると指摘されています。
また、コインベースといった米国規制下の企業と提携することの規制上の影響も見過ごされておらず、コンプライアンスの観点からも潜在的なリスクが指摘されています。
ラップドビットコインとしてはWBTCが大手であるものの、最近ではBitGoがジャスティン・サン氏、およびTronエコシステム間の「戦略的パートナーシップ」を発表したことで、管理一元化の可能性やセキュリティリスクへの懸念を巻き起こしました。また、その影響でMakerDAOではWBTCを担保とした新規融資を一時停止するといった事態が発生しました。
cbBTCはBase向けのラップドビットコインとして開発されてきた背景があります。現在巻き起こっているWBTCの議論の中、cbBTCがどのようにシェア拡大を見せるのかに注目が集まります。
情報ソース:Aave