ビットコイン、上昇トレンドに突入か?分析会社が最新予想を公開

ビットコイン、上昇トレンドに突入か?分析会社が最新予想を公開
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オンチェーン上のデータ分析プラットフォームを提供するglassnodeがビットコイン市場に関する最新の分析レポートを公開し、ビットコインの上昇トレンドの基盤が整っていることを指摘しました。

先週の月曜日(10月16日)以降、約27,100ドルから高値約35,100ドルまでの価格上昇を見せたビットコインに関して「重要なテクニカル指標における水準を突破した」と同社は指摘。10月16日には、9月と10月を通じて抵抗ラインとして機能し28,000ドル付近に密集していた複数の単純移動平均線のラインを突破したとしています。

単純移動平均線とビットコインの値動きのチャート|画像引用元:glassnode

価格上昇時のポジションの清算/解消に関して、10月17日の価格上昇で約25,000 BTC分の建玉が減少。3,000ドル以上の急騰を見せた10月23日の価格上昇では35,000 BTC分の建玉が減少しており、これらの合算値は今年1月の64,000 BTCのショートスクイーズや今年8月のロングスクイーズと同様の規模になるとしています。

上記以外の注目点として、同社はオプション市場にも注目。ビットコインのコール・オプションの建玉は43億ドル急増した結果970億ドル超に達しており、これはトレーダーや投資家がオプション市場をロング・エクスポージャーの手段として引き続き利用していることを示唆していると指摘しました。

同社は上記の動きに関して「ビットコイン市場における比較的新しい展開である」と述べており、ビットコインのオプション市場が先物市場に匹敵する規模となっているとの見解を示しています。

現在、現物型ビットコインETFを申請していることでも知られるARK Investとglassnodeが共同開発した新たな分析フレームワーク「Cointime Economics(以下:Cointime)」を活用して作成された市場平均価格(True Market Mean Price)を用いて分析を行ったglassnode。レポート公開時点で市場平均価格は29,780ドルを記録しており、現在のビットコイン価格が左記水準を超えているため平均的なアクティブなビットコイン投資家は未実現利益を現在保有していると述べています。

「Cointime Economics」を活用して作成された市場平均価格とビットコイン価格のチャート|画像引用元:glassnode

Cointimeは特定のアドレスで保有されている期間が長いビットコインの動きをより重要な指標として捉える概念が組み込まれているフレームワーク。今年8月の公開時には「Cointime Economicsは単なる分析ツールではなく、ビットコインの経済状況を理解する上でのパラダイムシフトだ」とglassnodeは評価しています。

上記フレームワークで重要視される長期保有者の状況に関して、高水準の損失を一部で出しながらもビットコインの総保有量は1489万BTCと史上最高値を更新していることが示されています。

長期保有者のBTC供給量と損益チャート|画像引用元:glassnode

今回glassnodeによって公開された分析レポートでは、現物型ビットコインETFに関する記述は含まれておらず、純粋なチャートや数値をもとにした分析結果のみが掲載されています。SNS等を通じて様々な情報が出回る現代において引き続き市場参加者は冷静な判断や行動が求められます。

記事ソース:glassnode


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