ステーブルコインが米国債の担い手に?中銀後退の空白を埋める

2026/06/01・

よきょい

ステーブルコインが米国債の担い手に?中銀後退の空白を埋める

米国債市場は世界金融システムの基盤であり、住宅ローン金利や政府の借入コスト、世界の資金の価格を左右しています。しかし政府債務の膨張と度重なる流動性不安を経て、ウォール街はこの市場が「常時支援なしには機能しなくなった」可能性に直面しつつあります。

市場性のある米国債総額は2018年以降2倍以上に増え、2025会計年度末には30.2兆ドルを超えました。同年、米国は1.8兆ドルの財政赤字を計上し、初めて公的債務の利払いが1兆ドルを突破。これは国防費とメディケアを単年で上回る規模です。

買い手の構成も変化しています。外国中央銀行は保有比率を減らし、FRBもバランスシート縮小を進めてきました。その空白をヘッジファンドや資産運用会社、そしてステーブルコイン発行体が埋めるようになっています。



仮想通貨に特有の側面もあります。テザーは2025年に米国債保有を1410億ドルまで増やし、最大級の非主権保有者の一つとなりました。これは仮想通貨資本が米国債務インフラに組み込まれたことを意味します。

この流れは今後さらに進展する可能性があります。ステーブルコインは準備資産として短期国債を保有することが多く、その普及が進むほど発行体は米国債の安定した買い手として存在感を増していきます。

仮想通貨業界が「ステーブルコイン」という形で国債市場に欠かせない存在となれば、中央銀行や外国勢が後退した需要の一部を埋める担い手として、その役割が一段と大きくなるかもしれません。

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