SBIが円建てステーブルコイン「JPYSC」発行、信託型は国内初
よきょい

引用元: viewimage / Shutterstock.com
SBIホールディングスなどSBIグループ4社とシンガポールのStartale Groupは6月24日、信託型の円建てステーブルコイン「JPYSC」を発行しました。同日、暗号資産交換業を手がけるSBI VCトレードの口座内に限定して先行提供を開始しています。信託銀行が裏付け資産を管理する「信託型」のステーブルコインは国内初となります。
JPYSCは日本円と1対1で連動するよう設計されており、SBI新生信託銀行が発行を担います。日本の資金決済法では「電子決済手段」のうち、送金額や残高に制限のない「第3号」に位置づけられ、先行する資金移動業型と異なり1回あたりの送金や口座残高にかかる100万円の上限がありません。送金コストも既存の手段より大幅に安く、法人の大口決済など幅広い用途を見込んでいます。
ただし先行提供の段階ではJPYSCはSBI VCトレードの口座内でのみ利用でき、外部ウォレットへ移すことはできません。各社によるとパブリックチェーン上で流通させるための技術的・実務的な準備は完了しており、関係法令や税務上の取扱いが整理され次第、監督当局の確認を前提に国内外での流通へ移行することを目指すとしています。SBI VCトレードは、保有するJPYSCを貸し出して運用できるレンディングサービスも近日中に開始する予定です。
各社はパブリックチェーンへの移行後を見据え、活用先としてオンチェーンの外国為替市場や機関投資家向けレンディング、株式・債券・不動産などをトークン化した資産(RWA)の決済、クロスボーダー送金などを挙げています。
米国を中心にステーブルコインの規制整備が進む中、伝統的な金融とオンチェーン金融をつなぐ円建ての決済基盤として今後の展開が注目されることになりそうです。
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