Claudeで脆弱性発見の仮想通貨が1日で36%暴落|AI時代の犠牲者に

Claudeで脆弱性発見の仮想通貨が1日で36%暴落|AI時代の犠牲者に

プライバシー保護機能を持つ仮想通貨Zcash(ZEC)が、24時間で約36.7%の急落を記録し、価格は390ドル台まで下落しました。

ZECのチャート|画像引用元:Tradingview

引き金はZcashの匿名性を支える「Orchardプール」に、2022年5月の有効化以来3年以上にわたって偽造可能の重大な脆弱性が潜んでいた事実が公表された件です。発見には5月下旬にAnthropic社が公開した最新AIモデル「Opus 4.8」が活用され、BitMEX創設者アーサー・ヘイズ氏も保有ZECの全売却を表明する事態となりました。



3年潜んでいた脆弱性、AIが発見の決定打

Shielded Labsの公式声明によれば、脆弱性はZcashのOrchardプール(プライバシー機能の中核)に2022年5月の有効化時点から3年以上潜んでいたものでした。

発見者はセキュリティ研究者テイラー・ホーンビー氏で同氏はShielded Labsから2026年4月に契約を受け、Zcashプロトコルの脆弱性調査を進めていました。決定打となったのはAnthropic社が5月下旬に公開した最新モデル「Opus 4.8」を活用した「AI支援セキュリティ監査」です。同氏はこの最新AIモデルを使ってOrchard回路の精査を実施し、翌日すぐに問題を特定しました。

技術的にはOrchard回路の楕円曲線乗算において制約が不足しており、任意の偽値を入力しても乗算検証が通過するバグ。これを悪用すれば、無制限かつ検知不可能な偽造ZECトークンをメインのブロックチェーン上で生成できる状態にありました。ZODL(Zcash Open Development Lab)が緊急対応で6月1日に修正パッチをデプロイし、6月2日までにエコシステム全体への適用を完了させています。



「偽造の有無が証明できない」という匿名コインの宿命

最も深刻な論点はOrchardのプライバシー設計上「脆弱性発見前に悪用が起きたかどうかを暗号学的に証明できない」という事実です。Shielded Labsは「悪用の事実は確認されておらず、可能性は低い」と評価。一方で「ユーザーは我々の評価に依存すべきではない」と踏み込んだ表現で透明性を優先した姿勢を示しました。

対策として新たな匿名プール(shielded pool)の導入とOrchardプール由来のトークン全てに「ターンスタイル会計」を適用するネットワークアップグレード案が提示されています。これが実装されれば、誰でもZcashの供給整合性を独立検証が可能に。ただし、実装はZcashコミュニティ全体のガバナンスプロセスを通過する必要があり、数カ月単位の時間を要する見通しです。今回の脆弱性自体は公表段階で報じられていましたが、「3年潜伏」という時間軸が後追いで判明したことが市場の警戒感を一段と強めました。



BitMEX創設者ヘイズ氏「ZEC全売却」の真意

市場の動揺を象徴する形となったのがBitMEX創設者アーサー・ヘイズ氏による全ZEC売却宣言です。同氏はX上で「偽造が実際に起きたとは思わない」としたものの暗号学的に絶対に不可能とは証明できない点を挙げ、AI・政府・大手テックからのプライバシーというナラティブ(物語)は完璧を要求するもので「起きにくさ」では足りないとする旨のコメントを出しています。

ヘイズ氏は脆弱性公表の前日に情報を入手したものの当初その意味を過小評価し、ZEC価格が30%下落した時点で再考し全売却に至ったと説明。「自分の前提が誤りと判明すれば、より高値でも再購入する。プライバシーには値段が付けられない」とも述べ、リバウンド時の買い戻し余地も示唆しました。同氏はAIプライバシー関連トークンとしてWorldcoin(WLD)の保有は継続する方針です。



「AI監査時代」の到来とプライバシー資産の試練

Anthropic社の最新モデル公開からわずか1日で長年潜んでいた重大脆弱性が発見されたことはAI支援によるセキュリティ監査が新たな防御層として確立しつつある現実を示します。

攻撃側にも同じツールが渡る可能性を踏まえれば、仮想通貨プロトコル全体が「AI監査時代」のスピードに合わせた設計と運用の見直しを迫られる局面です。

【PR】Triaカードでキャッシュバック率6%を実現!

Triaカードは世界中で使える仮想通貨クレジットカード (約3000円〜) で、最大6%が仮想通貨でキャッシュバックされます。

仮想通貨での資産運用もカード管理アプリから行えます。早期利用者にはさらなる報酬も用意されているため是非この機会に登録しておきましょう。(登録に必要なアクセスコード:MWVJXJ6475

Triaの特徴

仮想通貨で決済可能なクレジットカード
② 最上位プランで最大6%のキャッシュバック率
③ BTCやETH、JPYCなど多くの仮想通貨に対応

お申し込みはこちら!

ニュース/解説記事

Enable Notifications OK No thanks