ストラテジー社、約160億円のBTC追加|株式希薄化の懸念も
よきょい

引用元: PJ McDonnell / Shutterstock.com
ビットコイン財務企業として知られるストラテジー社が新たに約1億ドル(約160億円)相当のビットコインをバランスシートに追加しました。同社会長のマイケル・セイラー氏によると、6月15日に1,587BTCを1枚あたり平均6万3,024ドルで取得し、保有総数は846,842BTCに達しました。
Strategy has acquired 1,587 BTC for $100 million to increase our $BTC Reserve to ₿846,842. We have also increased our USD Reserve by $100 million to $1.1 billion. $MSTR $STRC https://t.co/27PYXJN7GD
— Michael Saylor (@saylor) June 15, 2026
この規模はビットコインの発行上限である2,100万枚の4%超に相当し、同社は世界最大の法人保有者としての存在感を一段と強めています。
もっとも今回の購入は同社の株式評価をめぐる議論が高まる局面で行われました。SECへの提出書類によれば、ストラテジーは今回の購入を170万株のクラスA普通株売却で調達した約2億900万ドルでまかない、うち約1億ドルをビットコイン購入に、残る約1億ドルをドル準備金に充てたとされています。これにより準備金は約11億ドルに増加しました。
一方で、保有1株あたりのビットコイン量を示す「BTCイールド」は、6月1日の13.0%から6月8日に12.8%、今回の購入後には12.5%まで低下。ビットコインの保有量は843,706BTCから846,842BTCへと増えたものの、1株あたりで見ると株主の取り分は減少した格好です。批判派はこれを株式の希薄化だと指摘しています。
これに対しセイラー氏は、BTCイールドだけで取引を評価すべきではないと反論。同氏は債務や優先株、現金準備を考慮した「普通株ビットコイン・エクスポージャー(CEBE)」という枠組みを示し、現金を加味すれば今回の取引は依然として価値を生む内容だと主張しています。
もっとも、市場のアナリストの評価は分かれたままです。レッカー・キャピタルのクイン・トンプソン氏は、純資産価値を下回る株価で資金を調達してビットコインを買う手法に疑問を呈しています。
Absolutely mind boggling that @Strategy is still levering up. They’re selling $MSTR shares that are worth 80 cents on the dollar to buy $1 dollar bills. Relative to its BTC holdings after accounting for debt and preferred equity liabilities, MSTR common trades at ~0.8x NAV. This… https://t.co/2KcwyZvWWw
— Quinn Thompson (@qthomp) June 14, 2026
ビットコインが高値から下落し株価への圧力も強まるなかで、普通株主が今後も同社の戦略を価値創出と受け止め続けるかどうかが次の試金石になりそうです。
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