JCB、訪日客向けにUSDC決済導入へ|両替不要で手数料も軽減
よきょい

クレジットカード大手のJCBが米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」を訪日客向け決済に導入する実証実験を年内にも始めることがわかりました。USDCを発行する米サークル・インターネット・グループの関連企業と協業することで合意したものです。訪日客の来店が多い都内の1店舗で開始し、将来的に他の加盟店への拡大を検討する計画です。
この取り組みは、訪日客にとって長年の課題であった「両替の手間」と「為替手数料」を軽減する狙いがあります。訪日客が自国で普段使いしているUSDCをそのまま日本の店舗で支払いに利用できれば、到着時の現金両替やクレジットカード利用時に課される海外事務手数料(通常1.5〜3%程度)の負担が不要になると見られています。
実証では、実際の購買シーンでの操作性や処理速度、システムの安定性などが検証される見通しです。
JCBは従来から仮想通貨やブロックチェーン技術に高い関心を寄せており、2021年には異なるブロックチェーン間の相互運用性を見据えた実証実験を開始していました。今年2月にはデジタルガレージ、りそなホールディングス、マイナウォレットと協業し、USDCとJPYCを活用した実店舗でのステーブルコイン決済の実証を実施しています。国内でも法整備が進み、実証や発行の事例が増えつつあります。
足元ではHashPortがKDDI・ローソンと連携し、2026年8月にローソン高輪ゲートウェイシティ店で日本円ステーブルコインによる店頭決済の技術実証を実施する計画も明らかになっています。日本では改正資金決済法によりステーブルコインの法的枠組みが整備されており、マネーロンダリング防止や消費者保護の観点から規制適合も重要な課題となります。
今回の実証の成否は、日本におけるステーブルコイン決済の普及速度を占う試金石となりそうです。
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