テザーが金200億ドル分保有、中銀なら世界20位圏の規模に
よきょい

世界最大のステーブルコイン発行体テザー(Tether)が、約154トンの現物金を保有し「世界有数の民間金保有者」としての性格を強めています。現在価格で約200億ドル相当となるこの規模は、中央銀行であれば世界20位圏外に位置するとされ、テザー独特の存在感を示しています。
6月18日には、融資プラットフォームのLednがテザー発行のトークン化ゴールド「XAUT」を担保として追加すると発表していました。利用者はXAUTを担保にUSDT建てで金連動のローンを受けられるようになります。約132トンがUSDTの準備金として保有され、残る約22トンがXAUTを直接裏付けており、XAUTはトークン化ゴールド市場の54%を占めるとされています。
XAUTは24時間365日オンチェーンで決済でき、仲介者を介さず単一の取引で仮想通貨の融資プラットフォームに預け入れられる点が特徴です。金ETFが証券会社のマージンローンや取引時間の制約を伴うのに対し、XAUTはUSDTと同じエコシステム内で担保として機能しうると見られています。
一方で貸付比率(LTV)や清算基準は未公表で、カナダやEU居住者は利用できないなど課題も残ります。監査面では大手監査法人による監査が2027年4月までに完了予定とされています。
金関連のレールは整備されましたが、実際に金を担保に借り入れる需要が生まれるかどうかが、今後の試金石となりそうです。
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