BTCが50%下落の裏でAI企業は3.2兆円の資金調達、資本の奪い合いか
よきょい

AIクラウドインフラを手掛けるCoreWeaveは、今年に入り200億ドル超(約3.2兆円)の負債・株式による資金調達を確保しました。これには、直近で成立したGPU(画像処理半導体)を担保とする31億ドルの融資が含まれます。応募超過となったこの融資は、AI構築に関わる企業やインフラへの機関投資家需要の大きさを示しています。
対照的に、ビットコインは逆方向に動いてきました。世界の通貨供給量が過去最高水準に拡大する中でも、約12万6,000ドルの前回のピークから50%超下落。歴史的には世界の流動性の拡大はリスク資産を支え、ビットコインもその恩恵を受けてきました。しかしその関係は今年崩れています。その理由の一つとして、AIがビットコインの回復を支え得たリスク資本のより大きな部分を取り込んだ可能性が挙げられています。
投資家がビットコインよりAIインフラに数百億ドルを振り向けるのは、AI分野が予測可能な収益や利息収入、物理的な担保を提供できるためです。CoreWeaveの31億ドルの融資枠は利息収入や識別可能な担保、確定した満期を投資家に提供します。一方でビットコインは同等の収益源や利息、事業資産への請求権を持たず、そのリターンは主に希少性と将来の価格上昇に依存すると見られています。
より難しい問いは、AI投資サイクルが転じた場合に何が起きるかです。一部専門家は、AI設備投資が過剰供給へ転じれば混雑したAI銘柄に閉じ込められた資本が出口を求めるだろうと述べています。
AIの下降局面はまず幅広いリスク回避を招き、短期的にはビットコインを押し下げる可能性があるとされています。ただし、当初のデレバレッジが収束した後には、企業債務や減価償却、収益リスクを負わない希少な貨幣的資産へ資本が再考される機会が生まれそうです。
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