AI転換進むマイニング、計算能力そのものが先物へ|CME10月上場

2026/08/22・

よきょい

AI転換進むマイニング、計算能力そのものが先物へ|CME10月上場

引用元: Mehaniq / Shutterstock.com

米商品先物取引委員会(CFTC)は8月19日、AI計算能力に連動するデリバティブについて意見公募を開始しました。原資産市場の規模と流動性、相場操縦のリスク、顧客保護、計算能力に連動する無期限先物などが論点です。

マイケル・セリグ委員長は、堅固な計算資源デリバティブ市場はAI分野での米国の競争力にとって重要だとし、今回の公募を制度整備の初期段階と位置づけました。

取引所側の準備も進んでいます。CME Groupは10月5日に、H100レンタル指数先物とB200レンタル指数先物を規制当局の審査を条件に上場する計画です。Silicon Dataによる特定Nvidia GPUの時間貸し価格ベンチマークに連動する現金決済型で、インターコンチネンタル取引所も別途、GPU計算指数に連動する先物を開発しています。稼働率を商品のように扱う業界に、先渡しの価格曲線ができる可能性があります。

背景にはビットコイン採掘企業のAI転換があります。HIVE Digital Technologiesは約3億5000万ドル相当の5年間のAIクラウド契約を締結しましたが、年換算7000万ドルの収益ランレートに到達する前に、2016基のNvidia Blackwell Ultra GPUの導入へ約1億8500万ドルを投じる見込みです。Riot Platformsはロックデール拠点の191メガワット規模のプロジェクト向けに、最大5億7300万ドルの負債調達枠を確保しました。

もっとも、先物がカバーできる範囲は限られます。VanEckのマシュー・シーゲル氏は、負債8割・株式2割の資金構成を前提にRiotが約4億7500万ドル、CleanSparkが約3億8500万ドル、Hut 8が約7億7400万ドルの株式調達を要すると試算しています。

これらは同氏の仮定に基づく推計であり、各社の見通しではない点に留意が必要です。HIVEがGB300 NVL72を導入する一方でCMEの初期契約はH100とB200を参照するため、世代差によるベーシスリスクも残ることになりそうです。

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