ビットコインの量子脅威は嘘?開発者が「でっち上げ」と批判

ビットコインの量子脅威は嘘?開発者が「でっち上げ」と批判

仮想通貨業界で「量子コンピュータの脅威」をめぐる論争が一段と激しくなっています。Bitcoin 2026会議のパネル討論では、ビットコイン関連の有名開発者jamesob氏が研究者集団Project Elevenの最新実証実験について「古典コンピュータで解いたでっち上げ(hoax)だ」と強い批判を展開しました。

論争の対象となっているProject Elevenは、イタリアの研究者ジャンカルロ・レッリ氏に「Q-Day Prize」を授与し、公開された量子ハードウェアを使い15ビットの楕円曲線秘密鍵を公開鍵から導出することに成功したと公表しています。

同種の攻撃手法としては史上最大の公開実証ですが、専門家のあいだでは「現実的脅威」か「マーケティング上のでっち上げ」かで評価が分かれている状態です。



693万BTCが「脆弱」、業界全体で進むPQC移行

Project Elevenの追跡データによれば、現時点で約693万4,000ビットコインが量子攻撃に対して脆弱な状態にあるとされます。

公開鍵がすでにオンチェーンに露出している古いアドレス形式・再利用アドレス・部分送金済みアドレスが主な対象です。BTC総供給量2,100万枚のうち約3分の1にあたる規模で、この潜在リスクが業界全体の移行議論を加速させています。

関連記事:2035年に仮想通貨が終焉?米研究所が迫る「量子後暗号」移行の緊急性

量子攻撃は仮想通貨業界の外でも話題となっています。Googleは2026年3月末、ECDLP-256を解読するために必要な資源見積もりを大幅に引き下げ、内部の耐量子暗号(PQC)移行目標を2029年に設定しました。Cloudflareも同様の目標を掲げています。

米国国立標準技術研究所(NIST)は2024年8月にPQC最初の3つの標準を確定し、組織に対して2035年を量子に脆弱な公開鍵アルゴリズムの廃止期限と提示しています。

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