イーサリアム向けソフトに不具合、資金流出は確認されず
仮想通貨投資会社パラダイムのジョージオス・コンスタントポウロスCTOは、同社が開発するイーサリアムの実行クライアント(取引を処理するソフトウェア)「Reth」に不具合が見つかり、修正版を公開したと明らかにしました。
PSA on today's Reth / OP Reth releases
A fix went out across the Reth ecosystem ensuring that all Reth-based nodes, DeFi bridges and state-proof backed systems are all safe. If you depend on Reth, please update to v.2.10.0, OP Reth v2.8.1, and Base version v1.5.3. We appreciate how quickly everyone moved to patch. This bug was identified by the Tempo team's fuzzing process, and Tempo is also patched.
Reth’s legacy state root code had an edge case. For certain smart contract storage layouts, a carefully crafted transaction could make it produce the wrong state root. Reth’s block builder uses this legacy trie calculator on lower-end hardware and on OP Stack chains, so those setups were exposed.
L2s like OP Stack chains or Base are unaffected because this could not impact their withdrawals system. Ecosystem bridges do not use state roots, they use receipt roots or multisignatures, so they are unaffected by this.
Reth is critical infrastructure for the entire EVM ecosystem. We take it very seriously. And we are sorry for the inconvenience caused.
— Georgios Konstantopoulos (@gakonst) November 5, 2026
特殊な取引によって、ブロックチェーンの状態の計算結果が誤る可能性があったとしています。修正はReth本体に加え、Optimism、Base、Tempoでも行われました。共通のソフトウェアに依存する複数のネットワークが、同じ欠陥を抱えうることが浮き彫りになりました。
問題は、Rethの旧来の「ステートルート」計算にありました。ステートルートは、残高やスマートコントラクトのデータなど、ブロックチェーンの現在の状態を表す暗号学的な指紋です。計算を誤るとノード間でブロックの有効性の判断が分かれ、取引処理や同期が乱れる恐れがあります。不具合はTempoの開発チームがファジング(想定外の入力を与えて欠陥を探す試験手法)で発見しました。修正版としてReth v2.10.0、OP Reth v2.8.1、Base v1.5.3が公開され、ブロック生成者を含むノード運営者に優先度の高い更新が求められています。
コンスタントポウロス氏はBaseなどOP Stack系ネットワークの出金の仕組みは影響を受けておらず、ブリッジも一般に別の検証方法に依存していると説明。Baseは11月4日に問題を把握してブロックビルダーを修正し、現在のステートルートは正しく、利用者に影響はなかったとしています。
不具合を悪用した資金流出は確認されていません。ただし、修正版が公開されても個別に運営されるすべてのノードが更新を済ませたとは限りません。今後はノード運営者による更新の徹底と、利用を制限したサービスの再開時期が焦点となりそうです。
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