人気ウォレットで8900万ドルが流出、更新しても直らない不具合とは
よきょい

ハードウェアウォレットColdcardを手掛けるCoinkiteが7月30日、特定のファームウェアで生成されたウォレットについて、シードフレーズの乱数性が想定より大幅に低い不具合により資金が引き出される恐れがあると警告しました。
🚨 A 3rd wave in what we suspect are hacks of Coldcard-generated addresses has been identified in which 207.7294 BTC has been drained.
Our estimated observed size of the Coldcard hack is now 1,367.05 BTC (~$88.6m) across 4,585 addresses.
More updates in the thread below 👇 https://t.co/hPtXh9444D pic.twitter.com/g6xA4OOi2f
— Galaxy Research (@glxyresearch) August 1, 2026
Galaxy Researchによると、3回の攻撃とみられる動きで4585アドレスが標的となり、1367.05BTC(約8900万ドル)が流出しています。
Galaxy Digitalのアレックス・ソーン氏によれば、確認された3回分のビットコインは攻撃者が管理するアドレスにとどまる一方、小規模な便乗的な窃盗はピールチェーンやクロスチェーンサービス、オフショアのカジノを経由して動いているとのことです。修正版ファームウェアは公開されましたが、既存のシードフレーズは更新では修復できず、利用者は新しいウォレットを作って資金を移す必要がありました。
この移行はオンチェーン指標に大きな影響を与えています。CryptoQuantのフリオ・モレノ氏によると、1BTC未満の出力を含む取引量は7月31日に3万9600BTCに達し、FTX破綻直後の2022年11月以来の水準となりました。1日あたりのアクティブアドレスも7月30日の約64万5000から翌日には100万近くへ急増しています。10BTC未満の取引所への入金も7300BTCと2月6日以来の高水準でした。
市場心理は悪化しました。Santimentによると、強気と弱気のコメント比率は0.58と同社の集計開始以来の最低水準に落ち込んでいます。取引所から資金を引き上げた先であるコールドストレージが標的になったことが、反応の強さにつながったとみられています。
追跡面でも課題が浮上しており、Galaxyは盗難ビットコインを保有するとみられる約600アドレスを通報した一方、米国の大規模言語モデルのガードレールが調査を妨げ、中国発のオープンウェイトモデルGLM 5.2を使わざるを得なかったとされています。防御側と攻撃側の非対称性が改めて論点になりそうです。
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