【市場分析】リップル（XRP）、1.78ドルへ20%下落の可能性｜テクニカル指標が示す下値警戒水準

暗号資産リップル（XRP）の価格は、週足チャートにおけるテクニカル指標であるボリンジャーバンドの中央線（ミドルバンド）付近での上値の重さが続いています。この水準を突破できない限り、下限バンドが位置する1.78ドル付近までの下落リスクが依然として意識される状況です。

市場全体の出来高も依然として低調な水準にあり、XRPの上昇を後押しする強い買い意欲が確認しづらい状況です。また、トレンドの方向性を示す20週移動平均線も横ばい傾向が続いており、現在XRPに明確な上昇または下降トレンドが発生していないことを裏付けています。現状では2.20ドル付近がかろうじてサポートとして意識されていますが、予断を許さない状況です。

テクニカル的には、ミドルバンド（約2.39ドル）を回復できない限り、ボリンジャーバンドの下限である1.78ドル付近、あるいは1.90ドル～1.95ドルといったサポートゾーンへの下落リスクが残ります。現在の2.20ドル付近のサポートを割り込むと、その可能性が高まると考えられます。これは現在の価格から約20%の下落に相当します。

逆に、買い手が勢いを増し、ミドルバンドを明確に上抜けて週足の終値で定着するような動きが見られれば、市場心理が改善し、次の抵抗線である2.4ドル付近を目指す展開も期待されます。

XRPは現在、テクニカル分析上、重要な節目を下回り守勢に立たされています。今後数週間で、買い手が勢いを盛り返してミドルバンドを奪還できるのか、それとも下落圧力が勝り1.78ドル付近のサポートを再び試すことになるのか、その攻防が注目されます。