ビットコインETFが「買いの象徴」から「売り壁」へ?需給に異変
よきょい

ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が、上昇相場の試金石となっています。これまで規制された投資チャネルとして機関投資家の需要を象徴してきた商品が、今や価格に敏感な保有者が資金を引き揚げる主要な場に変わりつつあります。
ファーサイド・インベスターズのデータによると、米国の現物ビットコインETFは6月22日から26日の週に約17.9億ドルの資金流出を記録。このうちIBITが約13.0億ドルと週間流出の73%近くを占めています。6月26日単日ではETF全体で4億4450万ドルの純流出となり、その全額がIBITからのものでした。IBITは最も規制された主要なアクセス手段であるだけに、その償還は需給に実質的な影響を与えるとされています。
ただし、ETFの資金流出はそのまま現物売却を意味するわけではありません。2025年7月にSECが現物の組成・償還を認めたことで、償還には現金とビットコインの両方の経路が存在します。IBITの純資産は6月26日時点で448.7億ドルに達しており、13億ドルの流出は資産規模からすれば一部にとどまります。それでもETF全体を左右するほどの規模であることに変わりはありません。
焦点はETFによる保有が二方向の価格圧力源として成熟したかどうかにあります。流出が鈍化しビットコインが5万9000〜6万2000ドルの水準を回復すれば、過剰なポジションが整理された「リセット」と解釈できます。逆に大規模な償還が続けば、IBITが「売り壁」になるとの見方が強まりそうです。
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