ビットコイン、8.7万ドルへ急騰｜ドル安・金最高値の中「金融ヘッジ」買い加速か

イースター連休明けの2025年4月21日、ビットコイン（BTC）はアジア取引時間早朝に急騰し、一時87,650ドルに迫る高値をつけました。

この動きは、ドルインデックス（DXY）が2021年以来の最低水準まで下落し、金が一時1オンスあたり3,391ドル超の史上最高値を記録した状況と同時に起こりました。ドル安の背景には、米連邦準備制度理事会（FRB）のジェローム・パウエル議長の処遇に関する憶測があると見られています。

金やビットコインが上昇する一方、株式市場（S&P 500先物は早朝に1.5%超下落）や原油価格（WTI原油は3%超下落）は軟調に推移しました。伝統的なリスク資産とビットコインなどが乖離する動きは、金融不安時特有のパターンとも言えます。

このようにビットコインが従来の市場との連動性を弱めていることは、「テック系リスク資産」というよりも、金に似た「金融ヘッジ資産」へとその認識が変わる可能性を示唆しています。

金融政策や政治的な不確実性が高まる中、ビットコインが従来の市場との連動性を弱め、独自の価値保存手段や金融ヘッジとして認識されつつある可能性があり、今後の動向が注目されます。