Claudeが約30年来の暗号の謎に迫る、NSA由来シードの生成法を再現

2026/10/19・

よきょい

Claudeが約30年来の暗号の謎に迫る、NSA由来シードの生成法を再現

AI企業アンソロピックは、同社のAI「Claude」が楕円曲線P-256の公開シードの再構成を手助けしたと発表しました。P-256は米国立標準技術研究所(NIST)が標準化した暗号曲線です。

イーサリアムでもパスキー(端末の生体認証などを使って署名する仕組み)による署名検証に対応しています。同社は米国家安全保障局(NSA)が提供した由来不明のシードが、意図的な弱体化への疑念を招いてきたとしています。

公表された手順では、古いC言語の乱数生成関数lrand48を1997年8月16日1時52分34秒(UTC)のタイムスタンプで初期化します。生成される候補を順に進めると、1842番目が公表済みのP-256の値と一致します。シードは曲線の係数を導く公開の設計値で、ウォレットの秘密鍵とは別物です。同社は新たな攻撃手法や弱点は示しておらず、利用者の対応は不要としています。

イーサリアムとの接点はEIP-7951で、P-256(secp256r1)による署名の検証方法を定めています。アップルのSecure Enclave、Android Keystore、FIDO2/WebAuthn機器が関連ハードウェアとして挙げられています。なお、イーサリアムで従来使われている曲線はsecp256k1で、すべてのウォレットが対象となるわけではありません。

同社は今回の成果で意図的なバックドアの可能性は低くなったとしています。ただし、876番目の候補も条件を満たす曲線を生んだため、選定基準は不明なままです。生成の試行回数や曲線の基準点であるベースポイントの由来も明らかになっていません。パスキー対応ウォレットの開発者にとっては、検証材料が一つ増えたことになりそうです。

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