ナスダック上場トロン社の運用実態|総資産の約90%が単一DeFiに
よきょい

ナスダック上場のトロン社(Tron Inc.)が、保有資産のほぼ全てをTRONブロックチェーン最大のDeFi(分散型金融)プラットフォーム「JustLend」経由で運用していることが分かりました。
Tron Inc. (NASDAQ: TRON) acquired 148,944 TRX tokens today at an average price of $0.3357, further increasing its TRX treasury holdings to more than 709.4 million TRX in total. The company aims to further grow its Tron DAT holdings to enhance long term shareholder value. For live…
— Tron Inc. (@TRON_INC) August 12, 2026
同社は8月12日、平均取得単価0.3357ドルで14万8944TRXを追加取得し、保有量が7億940万TRXを超えたと発表しています。第2四半期の提出書類でも、市況にかかわらず取得を続ける方針が示されていました。
その書類によると、6月30日時点でTRXおよびステーキング済みのsTRXを2億3380万ドル分保有し、これは総資産2億5620万ドルの91%以上にあたります。うち2億2970万ドルがJustLendを通じて発行されたsTRXで、総資産の約90%が単一のプロトコルに直接さらされている計算です。同社によれば、資産の約95%がTRXに投じられているか、その予定とされています。
収益面では効果が出ています。ステーキングとエネルギーレンタルによる2026年上半期の未実現収入は633万ドルで、うち第2四半期分が335万ドルでした。これは同じ6か月間の本業の売上高275万ドルを上回る規模です。ただしJustLendは報酬の20%を留保して80%をsTRX保有者に配分する仕組みで、パラメータの変更により利回りや手数料、償還条件が変わる可能性があるとされています。
同社はリスクも明示しています。スマートコントラクトのコードの不具合や脆弱性、悪意ある攻撃によってsTRXや原資産のTRXを一部あるいは全部失う恐れがあり、保有トークンには保険がかけられていません。標準的な解除手続きには14日の待機期間が必要で、ネットワークの混雑や障害があれば送金や償還の遅延も起こり得ます。
TRX価格だけでなく、運用基盤の安定性も業績を左右することになりそうです。
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