ナスダック上場トロン社の運用実態|総資産の約90%が単一DeFiに

2026/08/13・

よきょい

ナスダック上場トロン社の運用実態|総資産の約90%が単一DeFiに

ナスダック上場のトロン社(Tron Inc.)が、保有資産のほぼ全てをTRONブロックチェーン最大のDeFi(分散型金融)プラットフォーム「JustLend」経由で運用していることが分かりました。

同社は8月12日、平均取得単価0.3357ドルで14万8944TRXを追加取得し、保有量が7億940万TRXを超えたと発表しています。第2四半期の提出書類でも、市況にかかわらず取得を続ける方針が示されていました。

その書類によると、6月30日時点でTRXおよびステーキング済みのsTRXを2億3380万ドル分保有し、これは総資産2億5620万ドルの91%以上にあたります。うち2億2970万ドルがJustLendを通じて発行されたsTRXで、総資産の約90%が単一のプロトコルに直接さらされている計算です。同社によれば、資産の約95%がTRXに投じられているか、その予定とされています。

収益面では効果が出ています。ステーキングとエネルギーレンタルによる2026年上半期の未実現収入は633万ドルで、うち第2四半期分が335万ドルでした。これは同じ6か月間の本業の売上高275万ドルを上回る規模です。ただしJustLendは報酬の20%を留保して80%をsTRX保有者に配分する仕組みで、パラメータの変更により利回りや手数料、償還条件が変わる可能性があるとされています。

同社はリスクも明示しています。スマートコントラクトのコードの不具合や脆弱性、悪意ある攻撃によってsTRXや原資産のTRXを一部あるいは全部失う恐れがあり、保有トークンには保険がかけられていません。標準的な解除手続きには14日の待機期間が必要で、ネットワークの混雑や障害があれば送金や償還の遅延も起こり得ます。

TRX価格だけでなく、運用基盤の安定性も業績を左右することになりそうです。

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