ビットコイン採掘収益が1週間で8.7%低下|難易度上昇が重し
ビットコインのマイニング(採掘)収益の目安となる「ハッシュプライス」(計算能力1単位あたりの1日の想定収益)が下落しています。
マイニングデータ企業LuxorのHashrate Indexによると、11月2日18時(協定世界時)時点で1PH/s(ペタハッシュ毎秒)あたり1日32.86ドルと、1週間前の35.99ドルから8.7%低下しました。背景には採掘難易度(マイニングの難しさを示す指標)の上昇があります。難易度は9月19日の調整前の127.45兆から、10月29日には148.36兆まで上昇していました。
一方、Hashrate Indexは10月30日の分析で、先渡し市場の価格から逆算したネットワーク全体の計算能力を、11月が1,056EH/s(エクサハッシュ毎秒)、12月が1,059EH/sと推計しています。いずれも10月29日に終わった調整期間の平均である約1,062EH/sとほぼ同水準で、12月にかけて採掘競争の激化はほとんど見込まれていません。11月2日時点では、11月から2027年4月までの先渡しハッシュプライスの平均は33.04ドル(約5,190円)とされています。
ただし、これらは先渡し価格から導いた推計値で実際の計算能力や難易度の変化を示すものではありません。推計はブロックあたり約0.02BTCの手数料収入を前提としており、手数料の水準次第で解釈は変わります。ハッシュプライスはビットコインの価格や手数料、報酬にも左右されるため、競争が落ち着いても価格が下がれば収益は減少します。
マイナーは先渡し契約で将来の収益を固定することで、ドル建て収益の変動を抑えることができます。ただしヘッジは収益の単価を安定させるもので、電力コストや設備の稼働率といった採算そのものを改善するわけではありません。電力コストの高い事業者ほど収益の低下が経営を圧迫しやすくなります。
競争の一服が続くかどうかと合わせ、ビットコイン価格の回復がマイナーの採算を左右することになりそうです。
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