AIの「タダ読み」対策に仮想通貨活用|Cloudflareが課金ゲートウェイ発表
Crypto Times 編集部

引用元: Samuel Boivin / Shutterstock.com
米Cloudflareは今月初頭、AIボットによるWebアクセスにリクエスト単位で料金を課す「Monetization Gateway(マネタイゼーション・ゲートウェイ)」のウェイトリスクを発表しました。支払いにはUSDCや140社超の企業連合が発行する新ステーブルコイン「Open USD」などが利用可能。世界のWebトラフィックの約2割が通過する同社のネットワークに仮想通貨決済の仕組みが標準装備されることになります。
We’re opening the waitlist for our Monetization Gateway, which will allow you to charge for any web page, dataset, API, or MCP tool behind Cloudflare. The charges will settle in stablecoins over the x402 open protocol. https://t.co/pvICtEIixj
— Cloudflare (@Cloudflare) July 1, 2026
眠っていた「HTTP 402」がついに動き出す
仕組みはシンプルです。AIエージェントがWebサイトのリソースを要求すると、ゲートウェイは「402 Payment Required」というHTTPコードとともに価格・支払い通貨・ウォレットアドレスを返します。エージェントが支払いを承認して再リクエストすると、支払い証明が確認されたものだけがサイト本体へ転送される流れです。処理はすべてCloudflareのエッジ側で完結し、サイト運営者は課金インフラを自前で作る必要がありません。
課金は柔軟に設計でき、特定のAPIパスだけに課金したり、処理の複雑さに応じて価格を変えたりできます。管理画面の例では画像生成APIへのリクエストに2ドル、ニュース記事のページに0.001ドルという価格が示されました。決済プロトコルにはCloudflareが米Coinbaseと共同で立ち上げ、Webの収益化を変えると注目されてきた「x402」を採用。x402は今年4月にLinux Foundation傘下の中立標準となり、6月には米AmazonのCDNサービスにも統合されています。
ClaudeのBotは「参照1回に2万3,951ページ」
背景にあるのはWebの収益モデルの前提崩壊です。リサーチ企業Four Pillarsによれば自動化されたトラフィックはすでに全体の57.5%を占めます。従来のGoogle検索のクローラーがサイトへ1回の読者を送り込む間に約5ページを読むのに対し、OpenAIのBotは1,276ページ、AnthropicのBotは23,951ページを読み込む計算でコンテンツだけ持ち去られ読者が戻らない構図が鮮明です。
しかもAIボットのリクエストの53.3%は読者を送り返す経路を持たない学習用クローラーです。Four Pillarsはこれを「レジのない店に入ってくる客」と表現し、全面禁止ではなく課金による共存が現実解だと指摘します。ユーザーの指示で動くエージェント経由のアクセスはまだ全体の2.6%ながら1年で15倍に急増している点も注目です。
実需は伴うか、x402には「急減」の前歴
もっとも、レールが敷かれることと、その上を実際にカネが流れることは別問題です。x402の利用は今年2月に一時ピーク比8%まで落ち込んだ経緯があり、4月にはAI取引の再拡大でシェアを取り戻すなど、需要の振れ幅は大きいままです。
Four Pillarsもこの収益モデルが機能するかはコンテンツ事業者が価格を設定し、エージェント運営者がそれを受け入れ、実際の取引が積み上がるかにかかっていると留保を付けています。
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記事ソース:Four Pillars
























































